精選版 日本国語大辞典 「面隠」の意味・読み・例文・類語
おも‐がくし【面隠】
〘名〙 (古くは「おもかくし」)
① 恥ずかしさのために顔を隠すこと。また、そのためのもの。
※万葉(8C後)一二・二九一六「玉かつま逢はむといふは誰れなるかあへる時さへ面隠為(おもかくしする)」
② 恥ずかしさを紛らすこと。また、そのためのもの。てれかくし。
③ 醜いものの表面をおおって隠すこと。
※枕(10C終)三〇二「あやしき賤(しづ)の屋も雪にみなおもかくしして〈略〉いみじうをかし」
おも‐がく・す【面隠】
[1] 〘自サ四〙 (古くは「おもかくす」) 恥じらって顔を隠す。
※万葉(8C後)一一・二五五四「あひ見ては面隠(おもかくさ)るるものからにつぎて見まくのほしき君かも」
[2] 〘他サ四〙 醜いもののうわべを隠す。表面をおおう。
つら‐かくし【面隠】
〘名〙
② 厩(うまや)で隣り合わせの馬と互いの顔を見えないようにする仕切り。
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