普及版 字通 「鞫」の読み・字形・画数・意味
23画
(異体字)鞫
18画
[字訓] しらべる
[説文解字]
[字形] 会意
竹+(しょう)+人+言。〔説文〕十下に「人(ざいにん)を窮治するなり」と訓し、(幸)と人と言とに従って竹(ちく)声とするが、字は会意。竹は鞭笞(べんち)、幸は手械(てかせ)の形。人に手械を加え、これを窮治(きびしく訊問)し、ときに鞭笞を加える。言は神に誓って、虚偽の申立てをしない意。今の宣誓にあたる。鞫・鞠などの字をも用いるが、が本字である。
[訓義]
1. しらべる、ただす、せめる。
2. 鞠と通じ、きわまる、かがむ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ヤシナフ・キハマル・ハググム・カガム・ツクス・マリ・ツク・ヲス
[語系]
・鞫・鞠・・・kiukは同声。身をかがめ、屈する姿勢をいう。鞠はまりを革で包んだもの。その字形にひかれての俗体鞫が作られた。には一般に鞫の字を用いる。
[熟語]
鞫勘▶・鞫決▶・鞫獄▶・鞫実▶・鞫情▶・鞫審▶・鞫訊▶・鞫正▶・鞫断▶・鞫問▶
[下接語]
案鞫・窮鞫・考鞫・参鞫・就鞫・親鞫・訊鞫・推鞫・捕鞫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報