韓国銀行(読み)かんこくぎんこう(英語表記)Hanguk ǔnhaeng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「韓国銀行」の意味・わかりやすい解説

韓国銀行
かんこくぎんこう
Hanguk ǔnhaeng

朝鮮朝鮮王朝 (李朝) 末期の代表的銀行。日露戦争開始後日本の朝鮮進出を目標とした第1次日韓協約が成立し,光武9 (1905) 年京城の第一銀行支店を中央銀行とした。次いで隆煕1 (07) 年,韓国政府と日本の統監府との間で「韓国中央銀行に関する覚書」が取りかわされ,新たに中央銀行としての韓国銀行の設立が認められた。資本金は 1000万円で 10万株のうち3万株を韓国政府が引受けた。しかし日韓併合後の 1911年,「朝鮮銀行法」が発布され,韓国銀行は朝鮮銀行と改称されて 45年8月まで朝鮮支配の中心的金融機関の役割を果した。なお同名のものに韓国の中心的金融機関「韓国銀行」がある。

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世界大百科事典(旧版)内の韓国銀行の言及

【大韓民国】より

…おもな税目は所得税,法人税,付加価値税である。 金融構造の特徴としては,中央銀行である韓国銀行(1950年,朝鮮銀行を改組して発足),長期資金を供給する韓国産業銀行,貿易金融を担当する韓国外換銀行等の政府系金融機関による政策金融の役割が大きいことがあげられる。市中銀行に対する政府の統制も強かったが,金融自立化の名のもとに80年代初頭に政府保有株式の売却が進められ,民営化が進展した。…

【朝鮮銀行】より

…植民地時代の朝鮮の中央銀行。1911年の法令にもとづき,1909年に中央銀行として設立された韓国銀行をそのまま継承した銀行。韓国銀行は1905年に中央銀行的役割を担うようになった日本の第一銀行韓国支店の業務を継承して発足している。…

※「韓国銀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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