統監府(読み)トウカンフ

デジタル大辞泉 「統監府」の意味・読み・例文・類語

とうかん‐ふ【統監府】

明治38年(1905)の第二次日韓協約に基づき、日本京城ソウル)に設置した朝鮮支配機関。同43年の韓国併合後、朝鮮総督府に引き継がれた。韓国統監府

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精選版 日本国語大辞典 「統監府」の意味・読み・例文・類語

とうかん‐ふ【統監府】

  1. 〘 名詞 〙 明治三八年(一九〇五)第二次日韓協約に基づいて、日本が韓国の首府漢城(現在のソウル)に設置した朝鮮支配のための機関。同四三年、韓国併合により朝鮮総督府に継承された。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「統監府」の解説

統監府
とうかんふ

1905年(明治38)から10年までの日本の韓国支配機関。05年の第2次日韓協約により韓国の外交権を剥奪し,統監府および理事庁がおかれた。統監は天皇に直属し韓国において日本を代表,韓国の外交を統轄・監督し,統監府令を発する権限,韓国駐箚(ちゅうさつ)軍の指揮権などを有した。統監府には総務・警務外務の3部がおかれ,初代統監には伊藤博文が就任。07年7月第3次日韓協約で立法・行政・人事はすべて統監の承認を必要とするなど,日本は韓国内政実権掌握,統監府官制も改正され副統監・参与官を新設,機構も改編された。09年統監は曾禰荒助に,翌年寺内正毅(まさたけ)にかわった。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「統監府」の解説

統監府(とうかんふ)

1905年11月の第2次日韓協約にもとづき,朝鮮のソウルに開設された日本政府の代表機関。朝鮮の外交に関するいっさいの指揮監督のほか,必要に応じて内政をも支配する権限を有し,伊藤博文が初代統監に就任した。

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旺文社日本史事典 三訂版 「統監府」の解説

統監府
とうかんふ

1905年,韓国の漢城(現ソウル)に設置された日本の韓国支配機関(〜'10)
1905年の第2次日韓協約(韓国保護条約)により設置。初代統監は伊藤博文。'07年第3次日韓協約の締結後は統監府は外交権ばかりでなく内政権をも掌握して,韓国併合への準備を進め,'10年併合後は朝鮮総督府へ引き継がれた。

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