普及版 字通 「韭」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] キュウ(キウ)
[字訓] にら

[説文解字]

[字形] 象形
にらの生えそろった形。〔説文〕七下に「の名なり。一たび(う)ゑて久しきなり。故に之れを韭と曰ふ。象形」とあり、〔礼記、曲礼下〕にその祭祀名を「豐本」という。〔礼記、王制〕に「庶人は春、韭をむ」とあり、豚とともに春祭に用いた。

[訓義]
1. にら。山韭はやまにら。

[古辞書の訓]
和名抄〕韭 古美良(こみら)/ 於保美良(おほみら) 〔名義抄〕韭 イタク 〔立〕韭 クタク 〔字鏡集〕韭 イタク・ニラ

[部首]
〔説文〕に(かい)・(せん)など五字をこの部に属する。は葉が韭に似た菜、は山韭である。

[語系]
韭kiuは久kiu(旧)giuと声近く、韭は一種永生の菜として貴重とされ、神事にも用いられた。

[熟語]
韭黄・韭韭青韭白・韭韭卵
[下接語]
園韭・葵韭・韭・采韭・祭韭・山韭・秋韭・春韭・生韭・赤韭・剪韭・薦韭・韭・韭・豚韭・韭・野韭・用韭・羊韭

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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