音嫌悪症(読み)おとけんおしょう(その他表記)Misophonia

知恵蔵mini 「音嫌悪症」の解説

音嫌悪症

音に対して過敏に反応し、身体症状も伴う精神疾患。正式名称は「ミソフォニア」。「音恐怖症」とも呼ばれる。突発的な音や大きな音、人が出す日常的な音に対して強い恐怖や不安、不快を感じ、動悸、多汗、手足の震え、過呼吸、パニック発作などの症状が引き起こされる。悪化すると、音を出している人に暴力をふるったり、自傷行為に至ったりする場合もある。原因が解明されていないため治療法は確立しておらず、脳神経学や臨床心理学観点から研究が進められている。

(2015-10-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android