過呼吸(読み)カコキュウ(その他表記)hyperpnea; hyperventilation

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過呼吸」の意味・わかりやすい解説

過呼吸
かこきゅう
hyperpnea; hyperventilation

呼吸運動の深さと回数が異常に増加した状態をいう。正常者でも,精神緊張,不安,恐怖などの情動によって過呼吸が起りがちである。南北戦争のとき,参戦した兵士に頻発した,器質的病変を伴わない過呼吸症状は,発見者の名にちなんでダ・コスタ症候群と呼ばれたが,これは心臓神経症であって,最近ではこの種の症状を訴えるものは過呼吸症候群または過換気症候群と呼ばれている。不安をもとにした心因性の反応として起るもので,呼吸をしすぎるため血中の炭酸ガス (二酸化炭素) が少くなり過ぎた結果表れる症状である。したがってビニール袋などを口に当てて呼吸させると,炭酸ガスが供給されるため呼吸数が減って楽になる。呼吸性アルカロージスによる筋肉けいれん,興奮,頭痛などの症状が2次的に出てくることもある。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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