音無村(読み)おとなしむら

日本歴史地名大系 「音無村」の解説

音無村
おとなしむら

[現在地名]三本木町音無

郡西端、黒川郡へ続く奥州街道の南側に位置し、北と東は坂本さかもと村、南東伊賀いが村、西と南は黒川郡駒場こまば(現大衡村)と接する。正保郷帳に田七貫四〇四文・畑一貫一三文とあり、ほかに同所新田五貫七六五文があり、水損と注記される。「安永風土記」によれば田二〇貫二七八文・畑一貫一一六文(うち茶畑三六〇文)で、蔵入は一貫三三〇文、給所は二〇貫四二四文、人頭六人、家数八(うち借屋二)、男二二・女一九、馬一〇とある。古くから湯殿山ゆどのさん権現が祀られ、志田郡内はもちろん、他の地方からも多くの信者が訪れた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android