音締(読み)ねじめ

精選版 日本国語大辞典 「音締」の意味・読み・例文・類語

ね‐じめ【音締】

〘名〙
① 琴や三味線などの弦を巻きしめて、調子を整えること。また、その音の冴えや音色
浮世草子好色一代男(1682)二「火を焼(たく)片手にも音(ネ)しめの糸をはなさず」
※夢の女(1903)〈永井荷風〉一九「意気な音締(ネジ)めの三味線を弾いて居る処もある」
② 段取り。首尾
※歌舞伎・敵討天下茶屋聚(1832)二「君の音締(ネジ)めは、どうかどうか」

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