音骨(読み)オトボネ

デジタル大辞泉 「音骨」の意味・読み・例文・類語

おと‐ぼね【音骨】

《「おどぼね」とも》
音声を卑しめていう語。
「―立つるな、女め」〈浄・油地獄
音声を出す口・のどを卑しめていう語。
大言の吐くその―、おっつけ踏みさいてくれんず」〈浄・先代萩

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精選版 日本国語大辞典 「音骨」の意味・読み・例文・類語

おと‐ぼね【音骨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おどぼね」とも )
  2. 声、ことばをののしっていう語。
    1. [初出の実例]「ほほふてつかい円(その)の鑓梅 鶯がだす音骨(ヲトボネ)の聞ゑきて」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667))
  3. 声を出す口、のど、あごなどをののしっていう語。
    1. [初出の実例]「ヤア舌長なり聞き捨てならず、おと骨切って切下ぐる」(出典:浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)二)

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