頓宮村(読み)とんぐうむら

日本歴史地名大系 「頓宮村」の解説

頓宮村
とんぐうむら

[現在地名]土山町頓宮

前野まえの村の北にあり、北は蒲生がもう郡境。村名は垂水頓宮に由来するとされる。中世は土豪頓宮氏の支配を受けたという。村内に城山じようやま北城きたじようしろまえなどの字名が残る。「吾妻鏡」建久元年(一一九〇)四月一九日条所載の内宮役夫工料未済注文にみえる「頓(宮カ)」は当地のこととされ、中原親能が知行していた。応永一四年(一四〇七)足利義満は「頓宮郷半分」を岩室家俊および同一族に安堵している(同年四月二三日「足利義満袖判安堵状」頓宮文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報