土山町(読み)つちやまちよう

日本歴史地名大系 「土山町」の解説

土山町
つちやまちよう

面積:一二七・一五平方キロ

郡の東端に位置し、西は水口みなくち町、南は甲賀町、北は蒲生がもう日野ひの町および神崎郡永源寺町。北東から南にかけては三重県との県境をなし、三重郡菰野こもの町・四日市市・鈴鹿市・亀山市・鈴鹿郡せき町。三重県との県境は鈴鹿山脈の主稜線で、御在所ございしよ山・かまヶ岳など標高一〇〇〇メートルを超える山が連なる。山脈は南になるにしたがい高度を下げ、三子みつこ山と高畑たかはた山の鞍部に鈴鹿峠がある。町の南部から西部にかけては古琵琶湖層からなる丘陵が広がる。鈴鹿の山中に源を求める松尾まつお(野洲川上流)田村たむら川が西流し、町域西部で合流する。田村川と松尾川は、紀行文などにみえる内白うちしら川・外白そとしら川にあたるとされる。「近江国注進風土記」に両川の名がみえ、「海道記」には「内の白川外の白川といふ処をすぎて鈴鹿山にかかる」とあるほか、「富士歴覧記」にも記載がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報