頓宮氏(読み)とんぐううじ

改訂新版 世界大百科事典 「頓宮氏」の意味・わかりやすい解説

頓宮氏 (とんぐううじ)

中世武家。〈はやみ〉とも読む。関白藤原道長の流れ,近江国甲賀郡頓宮郷より起こったものが著名。頓宮孝政が青土城を築き,その子の代に土山黒川大野の3氏に分かれる。《頓宮文書》には,建武3年(1336)1月2日の近江国頓宮知綱着到状,応永21年(1414)11月3日の大野光保譲状(甲賀郡大野郷の譲与)が含まれている。このほか《太平記》に備中国の住人頓宮又次郎入道父子など,頓宮氏一族の名が散見し,備前若狭などにおいてもみられた。
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関連語 山口

世界大百科事典(旧版)内の頓宮氏の言及

【頓宮氏】より

…《頓宮文書》には,建武3年(1336)1月2日の近江国頓宮知綱着到状,応永21年(1414)11月3日の大野光保譲状(甲賀郡大野郷の譲与)が含まれている。このほか《太平記》に備中国の住人頓宮又次郎入道父子など,頓宮氏一族の名が散見し,備前・若狭などにおいてもみられた。【山口 隼正】。…

※「頓宮氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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