顕生代(読み)ケンセイダイ

デジタル大辞泉 「顕生代」の意味・読み・例文・類語

けんせい‐だい【顕生代】

地質時代区分の一。古生代カンブリア紀以降の時代をさす。肉眼で確認できるほどの大きさの化石が豊富に産出することに由来する。→隠生代

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精選版 日本国語大辞典 「顕生代」の意味・読み・例文・類語

けんせい‐だい【顕生代】

  1. 〘 名詞 〙 生物遺物が豊富に産出するようになる古生代カンブリア紀以降の地質時代。生物の痕跡(こんせき)があまり見られない隠生代(先カンブリア紀)に対していう。

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世界大百科事典(旧版)内の顕生代の言及

【先カンブリア時代】より

…地球の誕生の45億年前までの約40億年を先カンブリア時代とする考えもあるが,地球上で研究できる最古の岩石の年齢である38億~40億年前に至る約34億年を先カンブリア時代とよび,それ以前の時代を先地質時代として区別する。古生代およびそれ以降の地質時代は化石の証拠が豊富であるところから顕生代Phanerozoic eonとよばれるのに対し,先カンブリア時代は隠(陰)生代Cryptozoic eonとされたが,この語は現在はほとんど使われない。1872年,アメリカのJ.D.デーナがカンブリア時代以前に形成された片麻岩や花コウ岩などの地質系統を太古界とした。…

※「顕生代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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