顕註密勘(読み)けんちゅうみっかん

改訂新版 世界大百科事典 「顕註密勘」の意味・わかりやすい解説

顕註密勘 (けんちゅうみっかん)

鎌倉前期の,《古今集》の歌400余首の注釈書。3巻。別名《古今秘註抄》ほか。六条藤家の顕昭が著した古今集注釈書(現存の顕昭《古今集註》とは別)に,1221年(承久3),藤原定家自説を〈密勘(内密の考え)〉として書き加えたもの。定家は顕昭の注説におおむね肯定的だが,両者学風が対照的に異なる例もみえる。後世ひろく流布し,江戸時代に刊行もされた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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