風を望む(読み)ふうをのぞむ

精選版 日本国語大辞典 「風を望む」の意味・読み・例文・類語

ふう【風】 を 望(のぞ)

  1. 遠くから仰ぎ慕う。のぞみ慕う。
    1. [初出の実例]「延喜天暦の跡を追れしかば、四海風(フウ)を望(ノゾン)で悦び」(出典太平記(14C後)一)
    2. [その他の文献]〔魏志‐王粲伝〕
  2. 相手勢いをうかがいみる。また、おそれをなして服する。
    1. [初出の実例]「亜階、周季諸域の小邦も風を望み威を恐れ」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    2. [その他の文献]〔阮籍‐為鄭沖勧晉王牋〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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