飛子(読み)とびこ

精選版 日本国語大辞典 「飛子」の意味・読み・例文・類語

とび‐こ【飛子】

  1. 〘 名詞 〙 諸国を回って男色を売る若衆。旅かせぎの陰間(かげま)旅子(たびこ)
    1. [初出の実例]「飛子の名には奢たせんさく 三津寺の裏に伊達をはこかせたり」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の飛子の言及

【陰間】より

…こうして〈陰の間〉の役者,つまり舞台に出ぬ役者の意の陰間は,そのまま男娼の通称となった。陰間に対して,舞台に出演するもので売色するものは舞台子,色子,旅かせぎをするものは飛子(とびこ)ともいった。また,関西では後年まで若衆と呼んだ。…

※「飛子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android