食余(読み)くいあまり

精選版 日本国語大辞典 「食余」の意味・読み・例文・類語

くい‐あまり くひ‥【食余】

〘名〙 食べきれないで残ること。また、そのもの。
人情本・清談若緑(19C中)三「その和郎厮(わろめ)が喰余(クヒアマ)りを、旦那新嫁(よめ)にしられるものか」

くい‐あま・す くひ‥【食余】

〘他サ五(四)〙 全部は食べきれず、また食べないで、一部分を残す。くい残す。食べ残す。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「主人の食ひ剰した雑煮がもしや台所に残って居はすまいかと思ひ出したからである」

くい‐あまし くひ‥【食余】

〘名〙 食いあますこと。食べ残すこと。また、そのもの。たべのこし。
田舎教師(1909)〈田山花袋〉一五「竹の皮に食ひ余(アマ)しの餠菓子が二つ三つ残って」

くい‐あま・る くひ‥【食余】

〘自ラ五(四)〙 全部は食べきれないで、一部が残る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「食余」の読み・字形・画数・意味

【食余】しよくよ

残飯

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