食過(読み)たべすぎる

精選版 日本国語大辞典 「食過」の意味・読み・例文・類語

たべ‐す・ぎる【食過】

〘他ガ上一〙 たべす・ぐ 〘他ガ上二〙 度を超して食べる。くいすぎる。
浄瑠璃摂州合邦辻(1773)下「夫婦が強(しひ)ぶん大分(だいぶん)にコリャたべ過ぎた満腹と」

くい‐すぎ くひ‥【食過】

〘名〙 度を超してものを食べること。過食。食べすぎ。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「過食(クヒスギ)の故であらふ、両口角に白い爛(ただ)れが見へる外は」

くい‐す・ぎる くひ‥【食過】

〘他ガ上一〙 くひす・ぐ 〘他ガ上二〙 度を超してものを食う。適当な分量以上にものを食べる。過食する。食いすごす。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉六「全く蛇飯を食ひ過ぎたせいに相違ないと思ふ」

たべ‐すご・す【食過】

〘他サ五(四)〙 度を超して飲食する。限度以上に飲み食いする。
※虎明本狂言・時(室町末‐近世初)「御酒をたべすごひて、ことの外のどがかはく」

たべ‐すぎ【食過】

〘名〙 過度に食べ物をとること。くいすぎ。
老妓抄(1938)〈岡本かの子〉「麦とろの食べ過ぎかね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「食過」の読み・字形・画数・意味

【食過】しよくか

たべ過ぎ。

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