飯室乃神社(読み)いいむろのじんじや

日本歴史地名大系 「飯室乃神社」の解説

飯室乃神社
いいむろのじんじや

[現在地名]榛原町細江

近世の道上四之宮みちうえしのみや村と堀之内ほりのうち村の境、飯室山にある。江戸時代には大井おおい八幡社とよばれた。祭神は高皇産霊神、相殿に建御名方命ほか三神を祀る。旧郷社。欽明天皇の時代に勧請されたと伝える。「延喜式」神名帳記載の蓁原はいばら郡五座のうち小社「飯津佐和乃イヒツサワノ神社」を当社に比定する説がある。文保三年(一三一九)一月一二日に駿河国三保みほ大明神(現清水市の御穂神社)に施入された鰐口(当社蔵)の裏面追刻に天文二一年(一五五二)年紀とともに飯室山六所権現鰐口と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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