飯尾川(読み)いのおがわ

日本歴史地名大系 「飯尾川」の解説

飯尾川
いのおがわ

鴨島かもじま町南西部を源流とし、石井いしい町、徳島市国府こくふ町域を東流して、同市不動東ふどうひがし町地先の浜高房はまたかぼう鮎喰あくい川に合流する一級河川。延長二五・八キロ、流域面積七五・七平方キロ。川名は飯尾村(現鴨島町)の飯尾六左衛門が沿岸に所領を有したことに由来するとされる(浦庄村史)。古くは南山手谷みなみやまてだに川・山路さんじ川・三谷みたに川・唐谷からたに川・御本寺ごぼし川ともよばれた。現在の河道幅に比して旧河道跡の幅が広く、吉野川の旧河道または分流を示すものとみられる。流域には微高地・自然堤防と後背湿地とがパッチ状に分布し、豊かな穀倉地帯をなす反面、豪雨や吉野川の氾濫のたびに内水災害が頻発してきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む