朝日日本歴史人物事典 「飯尾貞連」の解説
飯尾貞連
生年:生年不詳
室町幕府の法曹官僚。兼行(浄称)の子。応永31(1424)年奉書に加判がみえ,足利義持の晩年に御前奉行として登用されたと思われる。同義教時代は飯尾為種と共に裁判に活躍,政所執事代,式評定衆に上り,園城,東大,八幡,建仁,吉田など諸寺社の別奉行を兼ねるほか,鎮西,異国,唐船の各奉行を兼任,外交事務をも担当した。嘉吉1(1441)年6月義教の横死によって入道し性通と号したが,なお裁許,奉書に干与した。没後は長男元連が業務を継承した。
(今谷明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報