飯尾貞連(読み)いいのお・さだつら

朝日日本歴史人物事典 「飯尾貞連」の解説

飯尾貞連

没年:康正1.2.21(1455.3.9)
生年:生年不詳
室町幕府の法曹官僚。兼行(浄称)の子。応永31(1424)年奉書に加判がみえ,足利義持の晩年御前奉行として登用されたと思われる。同義教時代は飯尾為種と共に裁判に活躍,政所執事代,式評定衆上り,園城,東大,八幡,建仁,吉田など諸寺社の別奉行を兼ねるほか,鎮西,異国,唐船の各奉行を兼任,外交事務をも担当した。嘉吉1(1441)年6月義教の横死によって入道し性通と号したが,なお裁許,奉書に干与した。没後は長男元連が業務を継承した。

(今谷明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飯尾貞連」の解説

飯尾貞連 いのお-さだつら

?-1455 室町時代の幕府官僚。
飯尾元連の父。応永31年室町幕府の奉行人となり,永享3年政所(まんどころ)執事代を兼帯した。享徳4年2月21日死去。通称は隼人佑(はやとのじょう),大和入道。法名は性通。姓は「いいお」「いいのお」ともよむ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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