飯島陣屋(読み)いいじまじんや

日本歴史地名大系 「飯島陣屋」の解説

飯島陣屋
いいじまじんや

[現在地名]飯島町大字飯島 中町

伊那往還飯島宿の町中央より西方一〇〇メートルほどの段丘崖下にあり、陣屋の付属の牢屋や首斬場は町の南の街道の東側にあった。県史跡。

寛文一二年(一六七二)大島おおじま(現下伊那郡松川まつかわ町)以北の旧飯田領は幕府の直轄地となり、最初片桐かたぎり(現下伊那郡松川町)に役所が置かれたが、延宝五年(一六七七)に飯島に移り、飯島陣屋として慶応三年(一八六七)まで一九〇年間続いた。

飯島陣屋は駿府陣屋の支庁で、支配範囲は上伊那・下伊那両郡の幕府領を中心に時代により絶えず変わっていたが、多い時には信濃国内のほか遠江国の内までにも及び一三万石にも達し、少ない時は一万石余、平均が四、五万石の支配範囲であったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の飯島陣屋の言及

【飯島[町]】より

…伊那盆地中央部,天竜川上流西岸に位置し,北は駒ヶ根市に接する。江戸時代は幕府の直轄地で,1677年(延宝5)から1867年(慶応3)までの190年間にわたって飯島陣屋が置かれ,廃藩置県後伊那県庁も置かれた。伊那県庁跡は県史跡。…

※「飯島陣屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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