飯篠村(読み)いいざさむら

日本歴史地名大系 「飯篠村」の解説

飯篠村
いいざさむら

[現在地名]多古町飯笹いいざさ

井野いの村の北、当地を水源とする多古橋たこばし川の西岸に位置する。中世千田ちだ庄に属し、在地領主として千葉氏系の飯篠氏が知られる。神代本千葉系図は原常次の子息に飯竹(飯篠)五郎家房を載せ、五郎重宗・彦五郎重近と継いでいる。応永一七年(一四一〇)の香取造営料足納帳(静嘉堂文庫)に「三谷弾正知行分 大原郷内飯篠 田数一町」とみえ、当地の分銭(反当り二五文)が香取社の造営料に充てられている。寛文四年(一六六四)の松平乗久領知目録(寛文朱印留)に村名がみえ、佐倉藩領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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