飲泣(読み)インキュウ

デジタル大辞泉 「飲泣」の意味・読み・例文・類語

いん‐きゅう〔‐キフ〕【飲泣】

[名](スル)声を抑えながらしのび泣くこと。
「皆一種の電気にうたれて、―する者、歯をくいしばってうつむく者」〈蘆花思出の記

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精選版 日本国語大辞典 「飲泣」の意味・読み・例文・類語

いん‐きゅう‥キフ【飲泣】

  1. 〘 名詞 〙 涙が流れ伝わって口にはいること。転じて、声を立てずに泣くこと。すすり泣き。しのび泣き。
    1. [初出の実例]「飲泣する者、歯を切(くひしば)って俯く者」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)
    2. [その他の文献]〔司馬遷‐報任少卿書〕

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普及版 字通 「飲泣」の読み・字形・画数・意味

【飲泣】いんきゆう(きふ)

むせび泣く。〔漢書、賈捐之伝〕老母寡、飮泣してに哭し、遙かに祭を設け、魂を里の外に想ふ。

字通「飲」の項目を見る

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