馬場上遺跡(読み)ばばがみいせき

日本歴史地名大系 「馬場上遺跡」の解説

馬場上遺跡
ばばがみいせき

[現在地名]十日町市 稲荷町四丁目

信濃川右岸の最新段丘面、標高一三七メートルに位置する。この地域を通称六塚ろくづかと称し、かつて墳丘が存在したことを指示すると思われる。昭和四九年(一九七四)西小学校建設に伴って発見され、四次にわたる発掘調査によって四四軒の住居跡、掘立柱の建物跡六棟や土甑状遺構・柱穴列跡とみられる遺構を検出。遺構は三つのグループに分けられる。第一グループは隅丸方形住居跡を特徴として中央に炉を有し、最大のものは八・二×八・八メートルで関東地方の和泉式土器に類似する土師器を伴う。第二グループは隅丸長方形を特徴とする住居跡で、片隅に竈をもち出土遺物には鬼高式土器や真間式土器に比定される土師器を伴う。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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