馬場西遺跡(読み)ばばにしいせき

日本歴史地名大系 「馬場西遺跡」の解説

馬場西遺跡
ばばにしいせき

[現在地名]上野市比自岐 馬場西

北に張出した丘陵の裾、標高約一八五メートルの緩傾斜面に立地。昭和五二年(一九七七)圃場整備事業に伴う発掘調査で古墳時代の竪穴住居跡一三棟、奈良時代の掘立柱建物一棟、中世後期の火葬土壙一基のほか、各時期の土壙・溝が多く検出された。出土遺物は各竪穴住居跡に伴う五世紀後半から七世紀前半の須恵器土師器紡錘車や土壙・溝などに伴う奈良時代から鎌倉時代の須恵器・土師器・瓦器・黒色土器のほか、包含層からは志摩式製塩土器や緑釉陶器破片も出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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