馬掛村(読み)まがきむら

日本歴史地名大系 「馬掛村」の解説

馬掛村
まがきむら

[現在地名]美浦村馬掛

根本ねもと村の東南に位置し、霞ヶ浦に面する。古代に京と国府(現石岡市)を結ぶ官道が当地を通り、当地から船で霞ヶ浦対岸の牛渡うしわた(現新治郡出島村)に渡ったといわれ、古代駅の遺構らしきものが残存する。中世信太しだ庄に属し、江戸時代は旗本領で、元禄郷帳の村高は三六三石余。幕末は旗本一色氏領一五〇石余、山田氏領一三三石余、青木氏領七九石余(各村旧高簿)漁業も行われ、慶安三年(一六五〇)七月晦日付の霞浦四拾八津連判掟書(土浦市立図書館蔵)にある連判の小津頭には「馬掛村 庄兵衛」とみえ、元禄一六年(一七〇三)九月一六日の霞ケ浦四十八津返答口上書(舟串家文書)に「組頭高掛村長左衛門」、享保一一年(一七二六)一一月の霞ケ浦浦方議定書(同文書)に「組頭馬掛村」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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