馬玉村
まだまむら
[現在地名]いわき市常磐馬玉町
藤原川右岸の平坦地に南西からせり出した丘陵の麓にあり、北は岩ヶ岡村、東は島村、西は長孫村。字寺作の金剛院の観音堂は三十三観音を巡礼して百札を打つ折、三度回向して不足の札を当堂に打つ。また天文八年(一五三九)九月一七日の巡礼納札があり、その銘に「十羅刹女 奥州菊田庄 小川高松 鈴木重安 同亀子」とみえる。磐前郡に属した。近世の領主の変遷は磐城平藩領から貞享元年(一六八四)以降湯長谷藩領。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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