馬部(読み)メブ

デジタル大辞泉 「馬部」の意味・読み・例文・類語

め‐ぶ【馬部】

律令制で、左右馬寮めりょうに属した雑人ぞうにん

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精選版 日本国語大辞典 「馬部」の意味・読み・例文・類語

め‐ぶ【馬部】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制で、左右の馬寮に属し、馬の世話をする伴部。馬を飼育する戸(馬飼造戸)から上番する。定員各六〇人。平安末期になると禁中に詰めて警衛にもあたった。
    1. [初出の実例]「馬部六十人」(出典:令義解(718)職員)
  3. めぶ(馬部)の司」の略。

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世界大百科事典(旧版)内の馬部の言及

【馬寮】より

…日本の古代に,朝廷における馬の飼養,調習にあたった官司。大宝・養老令制では左右馬寮があり,それぞれに頭,助,大允,少允,大属,少属,馬医(うまのくすし)等の官人と,馬部(めぶ)60人,飼丁等が所属した。元来,朝廷の馬は東国などから貢上され,大和,河内などに住む馬飼造(うまかいのみやつこ)のひきいる集団によって飼育されており,令制もその体制を継承した。…

※「馬部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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