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馬寮 メリョウ

デジタル大辞泉の解説

め‐りょう〔‐レウ〕【馬寮】

律令制で、官馬の飼養・調習や馬具のことを扱い、また、諸国の御牧(みまき)の馬をつかさどった役所。左右に分かれ、それぞれ四等官のほか、馬医(ばい)・馬部(めぶ)・使部(しぶ)などの職員が置かれた。うまのつかさ。うまづかさ。まりょう

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世界大百科事典 第2版の解説

めりょう【馬寮】

日本の古代に,朝廷における馬の飼養,調習にあたった官司。大宝・養老令制では左右馬寮があり,それぞれに頭,助,大允,少允,大属,少属,馬医(うまのくすし)等の官人と,馬部(めぶ)60人,飼丁等が所属した。元来,朝廷の馬は東国などから貢上され,大和,河内などに住む馬飼造(うまかいのみやつこ)のひきいる集団によって飼育されており,令制もその体制を継承した。左右の馬寮には飼戸が所属し,飼戸からは飼丁が交代で馬寮に出仕し,馬飼造が馬部としてこれを統率した。

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大辞林 第三版の解説

うまりょう【馬寮】

めりょう【馬寮】

律令制で、諸国の御牧や官牧から毎年貢上される馬の調習・飼養などに携わった官司。左右に分かれ、それぞれの四等官のほかに、馬医・馬部・飼丁などの職員を置いた。うまのつかさ。うまづかさ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬寮
めりょう

(りょう)制官司(かんし)の一つ。「まりょう」とも「うまのつかさ」とも読み、唐名では典厩(てんきゅう)にあてる。左右2寮あり、厩(うまや)にいる官馬の飼育、調教、御料の馬具、穀草の配給や飼部(しぶ)の戸口の名籍(みょうじゃく)をつかさどった。職員には頭(かみ)1人、助(すけ)1人、大允(だいじょう)1人、少允1人、大属(だいさかん)1人、少属1人の四等官のほか、その下に馬医2人、馬部(めぶ)60人、使部(つかいべ)20人、直丁(じきちょう)2人や雑戸(ざっこ)の飼丁(しちょう)が所属する。のちには令外(りょうげ)に馬寮御監(みげん)や史生(ししょう)が置かれた。[渡辺直彦]

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世界大百科事典内の馬寮の言及

【平城宮】より

…このほか,この地域を中宮とする説もある。
[官衙区域]
 平城宮内で見つかった官衙区域のうち名称が推定できたものは,馬寮(めりよう),大膳職(だいぜんしき),陰陽寮(おんみようりよう),式部省,兵部省,民部省,造酒司(さけのつかさ)等であり,その遺跡を直接確認したものは馬寮,大膳職,陰陽寮,造酒司である。馬寮は平城宮西辺にあって,長い細殿的な建物からなり,その細殿にかこまれて広い空間がある。…

※「馬寮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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