馬鹿村
ばーじまむら
[現在地名]知名町正名
田皆村の南に位置する。地名はキナの場という焼畑地名に由来すると考えられる。琉球入ノ記(旧記雑録)によれば、慶長一四年(一六〇九)島津氏の琉球進攻のとき当村に上陸した鹿児島勢と一戦も交えず降伏したので馬鹿者共といわれ、のち馬鹿尻と称したという。また上陸に備えて粟粥を炊き薩摩軍を火傷させようと謀ったが逆に食料となって馬鹿者共とよばれたことから名付けられたという伝承もある(大奄美史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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