駒留石(読み)こまとめいし

精選版 日本国語大辞典 「駒留石」の意味・読み・例文・類語

こまとめ‐いし【駒留石】

[1] 〘名〙 馬をつなぎとめるための石。
洒落本・福神粋語録(1786)中の町「何んだかごふてきに長いあたまだぜ、別はねへ、福徳やの見世に駒留石がしゃれているようだ」
[2] 昔、奥州へ出発する源義家の馬が駆け出したが、このところで止まったという伝説をもつ石で、江戸本所大川端、椎の木屋敷(松浦侯の屋敷)近く道路に、往来の邪魔になるようにあった丸い石。こまとめ。
※雑俳・玉柳(1787)正月八日「駒留石に椎の実はきつい風」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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