駒鳴峠
こまなかせとうげ
岩城町上蛇田と新沢を結ぶ約六キロの山道にある峠、標高約三〇〇メートル。険しい坂道続きで駒も悲鳴をあげるのでこの名があるという(亀田郷土史)。山道は川大内通、または駒鳴街道ともよばれ、城下町亀田(現岩城町)と川大内郷とを結び、領内支配と商品流通にとって重要な道路で、川大内郷の年貢米はこの峠を越えて亀田町に運送されたので、早くから整備され、正保四年(一六四七)の出羽一国絵図にも記され、峠の近くに一里塚も記されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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