日本大百科全書(ニッポニカ) 「骨貨」の意味・わかりやすい解説 骨貨こっか 未開社会における獣骨製の通貨。ただし本来は装身具などとして用いられ、きわめて限られた範囲でのみ、交換媒体、価値尺度、支払い手段という貨幣のもつ機能のいずれかを果たしていたにすぎない。骨そのものよりも歯を材料としたものが多く、ジュゴンの牙(きば)からつくられたミクロネシアのヤップ島のマー、アドミラルティ諸島の犬の牙、フィジー島のクジラの歯でつくられたもの、などが知られている。[濱本 満] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例