高エネルギー化合物(読み)コウエネルギーカゴウブツ

デジタル大辞泉 「高エネルギー化合物」の意味・読み・例文・類語

こうエネルギー‐かごうぶつ〔カウ‐クワガフブツ〕【高エネルギー化合物】

生体内で加水分解される際に大きな自由エネルギーを放出する化合物ATPホスホエノールピルビン酸クレアチンリン酸などの高エネルギーリン酸化合物や、チオエステルアセチルCoAなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「高エネルギー化合物」の解説

高エネルギー化合物

 ATPのβ,γ位のリン酸結合(有機ピロリン酸)のように,加水分解されると多量の自由エネルギーの減少が起こる高エネルギー結合を分子内にもつ化合物.ATPの例のほか,クレアチンリン酸のホスホグアニジン結合,ホスホエノールピルビン酸のエノールリン酸結合,アセチルCoAのチオエステル結合S-アデノシルメチオニンのスルフォニウム結合などがある.通常自由エネルギーの減少は,−7〜−15kcal/mol

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高エネルギー化合物の言及

【高エネルギー結合】より

…ある化合物の特定の結合が加水分解される際に,多量の自由エネルギーが放出される性質があるとき,そのような物質を高エネルギー化合物,その結合を高エネルギー結合と呼ぶ。構造式中に~でその所在を示す場合がある。…

※「高エネルギー化合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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