日本歴史地名大系 「高井戸東遺跡群」の解説 高井戸東遺跡群たかいどひがしいせきぐん 東京都:杉並区上高井戸村高井戸東遺跡群[現在地名]杉並区高井戸東三丁目現在の杉並清掃工場の位置に所在した旧石器時代の遺跡。標高四七メートルの台地の南斜面下にはかつて現三鷹市の井ノ頭(いのかしら)池から東流する神田川が流れていた。発掘は工場建設に伴って昭和五一年(一九七六)から始まった。遺跡は武蔵野段丘にあり、下から武蔵野礫層、武蔵野・立川ローム層が堆積し、最下の第X層から第IV上層までの各層から旧石器時代の石器が出土した。第X層から配石一と炭化物の集中二一、ナイフ形石器・台形石器・局部磨製石斧など二〇四点の石器類が、第IX中層から礫群六、ナイフ形石器・削器・尖頭状石器・局部磨製石斧など六七四点が出土した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by