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高分子触媒 こうぶんししょくばいpolymer catalyst

世界大百科事典 第2版の解説

こうぶんししょくばい【高分子触媒 polymer catalyst】

触媒作用をもつ高分子。触媒は化学反応のなかだちをする物質であるが,これが高分子(巨大分子)であることによって特徴があらわれる。第1に,触媒作用をするのはある種の原子団金属イオンなどであるが,高分子はこのような原子団や金属イオンを多数結合させることができるので,これらの原子団の間,原子団とイオンの間等に相互作用が生じやすく,これらの原子団やイオンがそれぞれ単独で働く場合とは異なる触媒作用をする可能性がある。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の高分子触媒の言及

【機能性高分子】より

…(1)高分子染料・顔料,高分子医薬・農薬,高分子安定剤 それぞれ相当する機能をもつ低分子物質を高分子に結合させたり包みこむことにより,その安定性を高めたり効果を持続させたりする。(2)高分子触媒,固定化酵素 触媒や酵素,さらには微生物そのものを高分子に結合させることにより,これらを用いる反応の生成物の分離と触媒などの回収,再生を容易にする。高分子触媒(3)イオン交換樹脂 イオンを交換する機能をもつ基を不溶性の高分子に結合させておくことにより,交換されたイオンをその高分子に結合,分離することができる。…

【反応性高分子】より

…これらの物質を不溶,ないし溶解性の低い高分子に結合させることによって,その効果をより持続させることができる。(化学式)反応試剤や触媒を高分子に固定し,そうした試剤や触媒(高分子触媒)を用いて反応を行わせると,生成物を不溶性の高分子試剤あるいは触媒から容易に分けることができるので,生成物の分離にもまた触媒などの回収にも好都合である。酵素を利用する反応においても,通常は水に溶ける酵素を高分子に固定して不溶化しておくと,生成物の分離などの反応操作が容易になる(固定化酵素)。…

※「高分子触媒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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