高尾廃寺(読み)たかおはいじ

日本歴史地名大系 「高尾廃寺」の解説

高尾廃寺
たかおはいじ

[現在地名]加賀市高尾町

橋立はしたて丘陵の南西部台地南麓に立地する古代寺院跡。寺域の大部分が現高尾集落と重なるため、一部の基壇などを除き遺構の損傷は著しい。これまでの出土品には軒丸瓦(八葉単弁蓮華文)・軒平瓦(変形唐草文)・丸瓦・平瓦・鬼瓦熨斗瓦土師器須恵器緑釉陶器・釘・鎹などがあり、創建年代は一〇世紀代と推定されている。

「北野社家引付」長享三年(一四八九)六月一八日条に、比叡山の「加州末寺高尾寺」に北野社領福田ふくだ庄代官狩野彦右衛門尉が放火し、竹木を伐り取ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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