最新 地学事典 「高度分散量」の解説
こうどぶんさんりょう
高度分散量
dispersion of altitude
地表面の起伏の大きさ(地表面の粗度)を表す指標の一つ。地表面上の任意の区画の高度頻度分布の標準偏差で表現。区画内にn個の地点を設け,地点i(i=1, 2, 3……,n)の高度をhiとすると,区画の平均高度
となり,高度分散量(標準偏差)σは
となる。区画の形や区画内の高度読取り地点数は理論上は任意。地形図に格子をかけて区画を設定。多くは区画内の格子点高度を用いて計算。数理的には区画内の地表面高度分布の散らばりの大きさを,物理的には区画内の表層物質の位置エネルギー分布の散らばりの大きさを表す。また,区画内の地表面勾配の大きさの度合をも示し,侵食速度と強い相関をもつ。面積加重がされているので,局地的地形条件に左右されず,地表面の粗度の指標としては従来の起伏量より優れている。
執筆者:大森 博雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

