任意(読み)にんい

精選版 日本国語大辞典 「任意」の意味・読み・例文・類語

にん‐い【任意】

〘名〙 (形動) 心のままにまかせること。思いのままにするさま。こころまかせ。随意
延喜式(927)一八「礼儀進退放逸任意。衣冠束体参差不正者。撿考之日惣加糺正
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八「任意之を敵中に発射する」 〔何休‐春秋公羊伝序〕
[補注]数学では、「すべての」の意味で「任意の」と使うことが多い。

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デジタル大辞泉 「任意」の意味・読み・例文・類語

にん‐い【任意】

[名・形動]思いのままにまかせること。その人の自由意志にまかせること。また、そのさま。「任意に選ぶ」「任意な(の)行動」「任意の点AとBを結ぶ線」
[類語]随意恣意ランダム無作為自由自在存分ぞんぶん不羈ふき勝手気まま心任せわがまま好き自分勝手手前勝手身勝手得手勝手好き勝手気随気任せほしいまま奔放自由自在縦横縦横無尽意のまま思いのまま思い通りフリーフリーダムリバティー

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普及版 字通 「任意」の読み・字形・画数・意味

【任意】にんい

随意。〔北史、叔孫俊伝〕初め長子)俊卒(しゆつ)す。元(魏の太宗)其の妻桓氏に命じて曰く、夫(そ)れ生きてはに榮を共にす。沒しては宜しくを同じうすべし。能く殉するは、に任すべしと。桓氏乃ち縊(い)す。に合す。

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