高所平気症(読み)こうしょへいきしょう

知恵蔵mini 「高所平気症」の解説

高所平気症

高いところを怖いと思わない子どもの状態のこと。乳幼児高所からの転落事故が増えていることを受けて、こども環境学会副会長で福島学院大学教授の織田正昭(福祉心理学)が提唱した。福島によると、高層マンションで育ちエレベーターで外に出る子どもたちは、地面の見えない自室ベランダから見える景色を1階(安全な高さ)ととらえるため、高所に恐怖を抱く感覚が身につきにくいとしている。転落などの事故を避けるため、鉄棒ジャングルジムなどで遊ぶ機会を増やし高いところが危険かどうかを判断する感覚を身につけさせることや、子どもが転落しないマンションの設計などが求められるとされている。

(2016-4-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む