高橋至時墓(読み)たかはしよしときのはか

国指定史跡ガイド 「高橋至時墓」の解説

たかはしよしときのはか【高橋至時墓】


東京都台東区東上野の源空寺(げんくうじ)にある江戸時代の天文学者、高橋至時の墓。墓は伊能忠敬の墓の左に並んで建ち、墓石は2重台石に角石を載せたもので、総高142.2cm、幅81cm、奥行き76.5cm。正面には隷書(れいしょ)で「東岡(とうこう)高橋君之墓」と刻まれており、1943年(昭和18)に国の史跡に指定された。高橋至時は1764年(明和1)に大坂定番同心の子として生まれ、天文学者麻田剛立(ごうりゅう)の下で天文学を学び、寛政の改暦事業に貢献した。弟子の伊能忠敬の全国沿岸測量事業の完成は、至時の指導・援助に負うところが大きい。1804年(文化1)に死去。子の景保(かげやす)も幕府天文方に就き、死後は父と同じ源空寺に葬られた。東京メトロ銀座線稲荷町駅から徒歩約2分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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