20世紀日本人名事典 「高橋鉄」の解説
高橋 鉄
タカハシ テツ
昭和期の性風俗研究家,小説家,評論家
- 生年
- 明治40(1907)年11月3日
- 没年
- 昭和46(1971)年5月31日
- 出生地
- 東京市芝区愛宕下町
- 別名
- 筆名=古泉 奔,黄表紙 鉄輔,旧戸籍名=高橋 鉄次郎,呼び名=高橋 鉄之介
- 学歴〔年〕
- 日本大学心理学科〔昭和7年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- フロイト賞〔昭和12年〕「象徴形成の無意識心理機制」
- 経歴
- 作家としては昭和12年「怪船人魚号」でデビュー。以後3年間に十数編の怪奇・耽奇的作品を発表した。14年「文学建設」同人となる。一方、在学中からフロイト深層心理学を学び、分析的性科学を樹立。戦後は性科学者として執筆活動に入り、「共学資料」「肉体芸術」を主宰。25年日本生活心理学会を創設、27年から機関誌「セイシン・リポート」を刊行。29年猥褻物販売等で起訴され、45年有罪が確定。著書に「交悦の心理学」「あるす・あまとりあ―性交態位62型の分析」「人性記」「徳川性典大鑑」「本朝艶本艶画の分析」「日本の神話」「浮世絵」「近世近代150年性風俗図史」など。作品集に「世界神秘郷」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報