高橋龍太郎(読み)たかはしりゅうたろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高橋龍太郎」の意味・わかりやすい解説

高橋龍太郎
たかはしりゅうたろう
(1875―1967)

日本最大のビール醸造企業であった大日本麦酒(びーる)の経営者。愛媛県の酒造家次男に生まれる。京都の第三高等学校工学部を卒業後、大阪麦酒入社ドイツに派遣されてビール醸造法を学ぶ。1906年(明治39)の大阪麦酒、日本麦酒、札幌麦酒の三社合併による大日本麦酒の発足後、工場長、取締役、常務取締役専務取締役歴任、1937年(昭和12)に取締役社長となった。第二次世界大戦後の1949年(昭和24)過度経済力集中排除法の適用による同社の日本麦酒(現サッポロビール)と朝日麦酒への分割とともに辞任。日本商工会議所会頭や通産大臣なども務めた。

[四宮俊之]

『大塚栄三著『高橋龍太郎翁』(1950・新文化研究会)』

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