百科事典マイペディア 「高純度金属」の意味・わかりやすい解説 高純度金属【こうじゅんどきんぞく】 一般用途での使用より,極端に不純物を減らし,純度を高めた金属。スーパーメタルとも。ふつう工業用に使用される金属は,純銅で純度99.3%,純ニッケルでニッケル+コバルトの純度99%程度にすぎない。しかし,半導体に使われるシリコン(ケイ素)の純度は10(-8/)オーダー。金属はこのように純度を上げていくと,ある段階で突然,それまで知られていたものとはまったく違う性質を示すようになることがある。一般的には高純度化により,加工しやすくなり,電気抵抗の減少や耐食性が向上するといった変化が見られる。エレクトロニクス,オプトエレクトロニクスのキーマテリアルとして利用され,関連部品の小型・精密化に大きな役割を果たしている。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by