高級アルコール系洗剤(読み)こうきゅうあるこーるけいせんざい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高級アルコール系洗剤」の意味・わかりやすい解説

高級アルコール系洗剤
こうきゅうあるこーるけいせんざい

硫酸アルキルナトリウム(AS)または硫酸アルキルポリオキシエチレンナトリウム(AES)を主成分とする合成洗剤をさす。炭素数6以上の高級アルコールを原料に用いるのでこの名がある。比較的早く開発され、日本では1935年(昭和10)に工業的に製造された。当時は天然油脂から製造された高級アルコールを使用したが、現在では石油から合成されたものも使用されている。羊毛、絹、おしゃれ着の衣料を手洗いするための中性洗剤である。ASは、炭素数12~18の高級アルコールを硫酸などで硫酸化し、アルカリで中和して得られる陰イオン活性剤で、生分解性、洗浄力、起泡力がよく、洗浄後の衣料の風合いがよい。AESは、高級アルコールに酸化エチレンを数モル付加したのち、硫酸化、アルカリ中和して得られる。生分解性、溶解性、耐硬水性に優れ、皮膚に対してマイルドなので台所用洗剤などにも用いられる。

[篠塚則子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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