AES(読み)エーイーエス(その他表記)AES

翻訳|AES

デジタル大辞泉 「AES」の意味・読み・例文・類語

エー‐イー‐エス【AES】[advanced encryption standard]

advanced encryption standard》米国国立標準技術研究所NIST)が2001年に選定した、DESに代わる政府の標準暗号方式暗号鍵として、128ビット、192ビット、256ビットの3種類を利用でき、このうち鍵長が長い256ビットのものはAES256とよばれ、最も安全性が高い。

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IT用語がわかる辞典 「AES」の解説

エーイーエス【AES】

アメリカの国立標準技術研究所(NIST)が2001年に公表した暗号規格共通鍵暗号方式を用いる。コンピューターの高速化や暗号理論発展に伴い、旧来の規格であるDESの安全性が低下したため、次世代の暗号規格として選定された。◇「advanced encryption standard」の頭文字から。

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パソコンで困ったときに開く本 「AES」の解説

AES

データ暗号化する方式のひとつです。正式名称を「Advanced Encry-
ption Standard」といい、「次世代暗号化標準」の意味をもちます。無線LANの暗号化規格WPAなどで利用されています。アメリカ政府が情報を処理する際の暗号化方式として採用しているほどで、暗号化の方式としてはTKIPよりAESのほうが堅牢ですが、暗号化、復号化時の計算量が増えるため、十分な計算能力がないアクセスポイントやパソコンでは通信速度影響を及ぼすことがあります。
⇨TKIP、WPA

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世界大百科事典(旧版)内のAESの言及

【合成洗剤】より

…(1)台所用洗剤 洗浄時に野菜,果実の外観,味,においを損ぜず,残留性が少ないこと,またとくに使用時の手荒れなどが少ない安全性を考慮したものでなければならない。このため洗剤成分としては,直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(略称LAS),アルキル硫酸エステルナトリウム(AS),アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES),α‐オレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS),アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)等の陰イオン界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル(APE,POE・P),脂肪酸アルカノールアミド(DA)等の非イオン界面活性剤,そのほか両性界面活性剤等が用いられる。現在の台所用洗剤の主流はアルキル鎖長の平均がC12のLAS,AESで,AESの酸化エチレン付加数が2~3のものである。…

【電子分光】より

…物質に電子をあてるときは,直接電子を放出する場合と間接的な過程(オージェ効果)で電子を放出する場合がある。前者の過程による電子の分光を電子衝撃分光electron impact spectroscopy(略称EIS),後者の過程による電子の分光をオージェ電子分光Auger electron spectroscopy(略称AES)という。EISではあてた電子(一次電子)よりエネルギーの低い放出電子(二次電子)に着目するので,電子エネルギー損失分光electron energy loss spectroscopy(略称EELS)という名称も使われる。…

※「AES」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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