高鳳翰(読み)こうほうかん(その他表記)Gāo Fèng hàn

改訂新版 世界大百科事典 「高鳳翰」の意味・わかりやすい解説

高鳳翰 (こうほうかん)
Gāo Fèng hàn
生没年:1683-1748?

中国,清代中期の画家。山東省膠州の人。字は西園。号は南村,晩年には尚左生,南阜,老阜。雍正5年(1727)孝廉方正にあげられ,官は安徽省歙県(しようけん)丞にのぼったが讒言ざんげん)により退官し,のち揚州を中心に活躍した。草書篆刻(てんこく)にもすぐれたが1741年(乾隆6)右手を患って以後,左手で威勢のよい山水・花卉(かき)画をかいた。尚左生と号したゆえんである。詩集に《南阜詩鈔》があり,硯の収集家で著に《硯史》がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高鳳翰」の意味・わかりやすい解説

高鳳翰
こうほうかん

揚州八怪」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の高鳳翰の言及

【硯】より

…清代になると伝世の名硯が多く,硯に関する著録も多数刊行された。著名な作硯家としては,潘子和,謝奕(しやえき),金殿揚,張純,汪復慶,王岫筠(おうしゆういん),顧二娘(こじじよう)らがあり,金農,高鳳翰ら文人で作硯をよくしたものも少なくない。硯譜すなわち硯の図録には,乾隆帝欽定の《西清硯譜》,高鳳翰の《硯史》,紀昀(きいん)の《閲微草堂硯譜》,沈瑾(しんきん)の《沈氏硯林》,民国の鄧驥英の《広倉研録》などがある。…

【揚州八怪】より

…金農,黄慎(こうしん),李鱓(りぜん),汪士慎,高翔(こうしよう),鄭燮(ていしよう),李方膺(りほうよう),羅聘(らへい)。そのほか,高鳳翰(こうほうかん),閔貞(びんてい),華嵒(かがん)らを加え,揚州派ともいう。大運河の水利と塩取引による揚州の経済的繁栄を基盤に,豪商の庇護(ひご)を求めて集まった画家たちで,おのおのの画家が独自の画風・画域をもち,当時の文人画の典型主義から解放された自由奔放な制作態度に特色がある。…

※「高鳳翰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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