髫髪子(読み)ウナイコ

デジタル大辞泉 「髫髪子」の意味・読み・例文・類語

うない‐こ〔うなゐ‐〕【髫髪子】

うない髪にした子供。元服前の少年わらべ
「―がすさみに鳴らす麦笛の声におどろく夏の昼伏し」〈聞書集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「髫髪子」の意味・読み・例文・類語

うない‐こうなゐ‥【髫髪子・髫児】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 髪を首のあたりに垂らしている子供。また、ひろく童児をもいう。
    1. [初出の実例]「赤色の上の衣、れうの袴きたるうないこに、あやがさねの装したるおとなまゐりすう」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
    2. 「井筒に寄りて、うなゐ子の友だち語らひて、互に影を水鏡」(出典:謡曲・井筒(1435頃))
  3. 鳥「ほととぎす(杜鵑)」の異名。〔俳諧・御傘(1651)〕

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